ネスレ アメリカ 株
【NSRGY銘柄分析】ネスレは世界最大の食品会社。キットカットやネスカフェなど有名ブランド多数。 公開日: 2019年5月17日; 米国株銘柄分析 ※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/5/17) S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過 …
米国株の株価データや企業情報等は、six ファイナンシャル インフォメーション ジャパン株式会社およびマージェント・ジャパン株式会社から情報提供を受けています。当該掲載情報の転用、複製、販売等の一切は固く禁じられております。 米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きるS&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。データソースはMorningstarです。今回はネスレ(NSRGY)をご紹介します。24年年率+11.8%この10年で配当は3.1倍になりました。過去10年(2009~2018):+10.8%実績PER:37.0倍 最新情報は配当利回り:2.5% 最新情報はネスレは1886年にアンネ・ネストラが設立した世界最大の食品・飲料メーカーです。スイスに本社を置いています。以下は、たぱぞうさんがブログで紹介されていた世界の食品・飲料業界ランキングの一部です。(ネスレは米ペプシコ、コカ・コーラ、ベルギーのABインベブを差し置いて堂々の世界トップです。売上高は7兆円を超えます。本社はスイスですが、スイスでの売上規模はごく僅かで世界189カ国でビジネスを展開しています。従業員数31万人の巨大企業。日本に参入したのは100年以上も前になります。開示セグメントは以下の6つ。大きく3つの地域に区切って責任者を置き収支を管理しているようです。地域軸だけでなく、”Water”と”Nutritio”という2つの製品軸も持っています。独特なセグメント管理だなあと思いました。ネスレは食品・飲料において世界的なブランドを多数保有しています。日本で取り扱いのある製品例としては、「キットカット」、「エアロ」、「マギー」、「ミロ」、「ネスカフェ」、「フリスキー」などがあります。昨年2018年にスターバックスと提携して、スタバブランドの商品の販売権を取得しました。ネスレは米国でのコーヒー製品のシェアが低いですから、今回の提携を機にコーヒー市場でのプレゼンスを高めたい狙いがあります。ただし、スターバックスに支払う年間ロイヤリティは70億ドル以上と相当な金額です。ちなみに私はネスカフェ・ゴールドブレンドを愛飲しています。あとキットカットも好きですが、エアロが好きでよくスーパーで買ってます。エアロって子どもの頃大好きだった「ぬーぼー」を思い出すんです(田代まさしがCMやってた奴です)。↑ネスレとは「鳥の巣」を意味する言葉です。「母親の愛情」を表現するこのマークは、現在もネスレ社の精神として受け継がれています。ネスレのホームページよりさて、財務データを見ていきましょう。売上高はここ数年は900億スイスフラン前後で横ばいが続いています。粗利率は50%ほど。競合ペプシコと同じ程度のマージンです。安定した成熟企業のPLです。FY18の売上高は917億スイスフランで前年比+2%。低成長ですが、ドル安とブラジルレアル安という逆風がありました。為替ニュートラルで見ると米国+4.6%、中国+5.2%、イギリス+5.8%とそこそこの成長を見せています。なお、日本市場の成長率(為替除く)は+0.9%でした。製品種類別に見ると飲料は伸びていますが、菓子はマイナス成長でした。菓子部門が減収とはちょっと意外でした。FY18の純利益は101億スイスフランで前年比+41%。前期に減損損失を36億スイスフラン計上している影響です。実質的には利益はほぼ横ばいだろうと見ています。キャッシュフローも安定しています。営業CFマージンは15%前後でペプシコとほぼ同水準。バランスシートを見てみましょう。固定資産が総資産の7割を占めます。主に「のれん」と工場等の有形固定資産です。86カ国に418もの工場を保有しています。ちなみに、日本には兵庫県と静岡県、茨城県に3つの工場を保有しています。負債純資産ですが、純資産がぶ厚いのが印象的です。自己資本比率は47%もあります。ブランド力のある食品企業は事業が安定しているので財務でリスクを取りやすいですが、どうやらネスレはあまりレバレッジをかけない経営方針のようです。ちなみに、競合ペプシコとコカ・コーラの自己資本比率は20%ほどです。会社ホームページによると24年連続増配とのこと。ただ最近はやや増配ペースが鈍くなっているように見えます。直近の増配率は+4.3%。この4年間自社株買いはありません。食品・飲料メーカーは派手こそないものの、安定したキャッシュフローが魅力で長期投資に向いています。その業界トップに君臨するネスレですが、実は大手ネット証券(楽天、SBI、マネックス)から投資することはできません。ネスレに投資したいなら、名前:Hiro IDでもっと便利に現在の日時:Yahoo!ファイナンスのすべての機能を利用するためには、JavaScriptの設定を有効にしてください。 株っていいですよね!ちゃんとした銘柄を買えば配当とかで不労所得になっちゃいますし。でも、その「ちゃんとした銘柄」ってなんだよ!て思う人もいるかもしれません。最近日本株が安定していないのも事実です。そこで、今回は僕が「ほぼ間違いなく買いだっ」 ネスレの企業情報ページです。ceoメッセージや、会社概要、ネスレの進化したcsr、共通価値の創造(csv)などについての情報をご覧いただけます。 またネスレは本社がスイスにあるため、米国株投資家としても米国だけでなく世界の先進国に分散投資する意味でも【NSRGY】ネスレへの投資は非常に価値がある銘柄になるかもしれません。 ではもみあげ米国株投資家の【NSRGY】ネスレ銘柄分析「生活必需品で最強?世界1位総合食品企業」をお楽しみください! *投資判断はあくまで自己責任でネスレの銘柄判断ですが、生活必需品で投資検討するならどの銘柄と聞かれたら、100%ネスレがいいと答えられます。それほどの強さをもつ企業だと考えています。購入できるなら (青ネスレ、赤ペプシコ、黄コカ・コーラ、緑S&P500)10年リターンはS&P500に多少劣後します。ただし他の生活必需品を圧倒。更に生活必需品でS&P500とほぼ変わらないのは逆に驚異です。 20年リターンだとネスレが圧倒的です。他の追随を寄せ付けてないですね。 メリット) デメリット) まずは10年間の財務とチャート分析を行っていきたいと思います。【NSRGY】ネスレ予想PER : 24.54配当率 : 2.2%連続増配 : 25年創業1866年・スイス ブベー153年もの歴史を持つ超巨大総合食品NO1企業です。年間売上9兆円を超えてるという想像もつかないほどの売り上げを誇っています。 全てスイスフラン MILLIONです。売上・営業利益・利益率)売上は横ばいですが、営業利益率が伸びているのは好感できますね。選択と集中がしっかりできていると考えられます。キャッシュフローは非常に安定しています。営業CFもフリーCFも潤沢にあるのがわかります。 EPS・配当・配当性向)配当に関しては増配してきてるのがわかります。また米国企業は自社株買いが多いですが、欧州企業は配当重視なのも違いになります。配当性向は70%程度なので、まだ余力は十分ありそうですね。 11年間のチャートを見てると2008年のリーマンショックから順調に回復しています。2013年から2019年までは大きくは伸びていませんが、2019年の前半のトレンドもあり、2019年で大きく伸ばしました。現在は落ち着いて来るタイミングかもしれません。 S&P500対比チャート(1年間)S&P500対比でも他の生活必需品と比較しても圧倒的にアウトパフォームしています。但しそれもあって買いずらかったのですが、少し落ち着いてきてるので投資検討できるタイミングかもしれません。(オレンジがS&P500)*Bloomberg ほれぼれする財務とチャートだったのではないでしょうか?売り上げが急成長してるわけでもない、但しずっと安定してる売上、チャートもそれに反応して緩やかに上昇し続けている。 直近は生活必需品が人気が集めるトレンドだったのでしばらく株価上昇はストップするかもしれないですが、長期投資家にとってはこれほど魅力的な銘柄は無いと思えます。 S&P500には瞬間的な上昇力は劣後するかもしれませんが、長期で考えれば考えるほどその安定性によるS&P500への優勢度合いがありがたく感じるかもしれないですね。 皆さんが気になるのは、ネスレ・ペプシコ・コカ・コーラを比較すると財務はどうなの?という部分だと思います。スイスフランをすべて9月14日時点のドルに換算して財務を比較してみますね。 売上)単位はMillon usd売上は圧倒的にネスレが1位です。ちょっと引くくらい売上凄いですね。9兆円以上の売上というと想像もつかない世界です。 営業利益率)単位はMillon usd営業利益率はコカ・コーラが圧勝でした。ボトリング事業の再編化によるフランチャイズ方式の推進が利益率の改善に効いてる証拠ですね。 営業キャッシュフロー)営業CFはお金を稼ぐ力。こちらも圧倒的な1位がネスレです。 フリーキャッシュフロー)フリーCFはお金の余力ともいえます。こちらも圧倒的にネスレが1位。 EPS)1株当たりの利益ですね。こちらはペプシコが健闘して1位です。直近のネスレの決算レポートから各地域の特徴を把握しておきたいと思います。 全体)為替を除いて全ての分野において2018年を数字的に上回ってるのがわかります。売上の成長力が3.6%は予想の3.4%を上回っていました。特に北米とブラジル、中国を除いたアジア地域の成長力が強かったみたいです。 AMS北米)北米は特に順調な成長力ですね3.9%の成長力は非常に心強いです。スターバックスブランドの7000億の販売権が大きく効果を発揮してると考えられます。 EMENA欧州・中東・北アフリカ)欧州の景気が心配されていますが、中東とアフリカを含めてこちらも2.4%の成長力ですね。堅調だと考えられます。 AOAアジア・南アフリカ)こちらは中国の成長力に陰りがみえたみたいですが、日本を含めた東南アジア地域などで売り上げを伸ばすことができたみたいです。 Nestle waters)清涼飲料水部門ですね。ペリエなどが含まれています。こちらは1.4%の売上増加にとどまっています。少し苦戦していますね。利益率も全セクションの中で一番低いです。やはりボトリング関係のコスト圧迫が問題です。これはコカ・コーラも苦しめられていたので、今後対策を打ってくると思います。 Other Business)ネスレの面白さなのですが、この分野にネスプレッソとネスレ健康科学部門、それとネスレスキンヘルス部門が属しています。 元々欧州企業は米国企業よりも環境という分野においてははるかに進んでいます。スイスやオランダ、そしてドイツなどを見ればわかるのですが、太陽光・水力発電などの分野も比較にならない位進んでいます。 たとえばこの記事をみればわかるのですが、ネスレは温暖化ガス排出を2050年までに実質ゼロにする取り組みを進めています。ネスレのプラスチック使用料は170万トン、コカ・コーラは300万トンでもわかりますね。ユニリーバはイギリスの一般消費財の企業ですが、こちらは60万トン。 いかにヨーロッパがESG観点からすると優れているかわかると思います。長期的観点から考えるとESGを強化する企業が永続性が高いと考えられますね。 *「ESG」とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの言葉の頭文字をとったものです。 この三つの要素に着目して企業を分析し、優れた経営をしている企業に投資する「ESG投資」が、近年、株式市場で注目を集めています。こちらの記事でも保有株式での戦略でもめていますが、実際先ほどの決算においてスキンケア部門が2倍の成長力を発揮しているために、ネスレとしては悩ましいところです。 【EL】Estee Lauder Companiesなどがスキンケアで大きく成長しているので、ロレアルの可能性も非常に高い。このまま保有の戦略を継続してほしいものです。先ほどの決算でもお伝えしましたが、北米での売り上げは非常に需要です。北米のコーヒーシェアは5位のネスレです。販売権を7900億円で取得してシェア率アップを狙っています。スターバックスの売上が好調ならネスレも上昇できそうですね。 【NSRGY】ネスレの銘柄分析まとめになります。再度お伝えしますが、もし投資できる方法が見つかったとしたら、生活必需品セクターでの投資を検討してるならネスレは間違いなく最優先に候補に入れていいと思います。 ではメリットとデメリットを再度まとめてみますね。・長期リターンを期待できるS&P500を10年以上のリターンで考えるなら圧倒している。10年単位でもほぼS&P500と同じリターンが期待できる。 ・圧倒的な財務力。売上が9兆円以上という化け物企業利益率は17%、キャッシュフローも余力あり、売り上げも9兆円以上にもかかわらず、まだ売り上げは直近2-3年でまたのばしてきてる。 ・分散投資の意味合いが大きい、米国だけは心配なら非常に意味があるスイスが本社で決算はスイスフランです。米国だけが心配なら分散投資として非常に価値があります。またスイスは金融的にも優れていて、財政リスクに巻き込まれる可能性が低い。 ・他の生活必需品銘柄と比較しても財務が圧倒的に強い売上・営業利益率・営業CF・フリーCF・EPSの5項目でネスレ・ペプシコ・コカコーラで比較した場合は、ネスレが ・買収・業務提携が好調な業績を後押ししてるネスレスキンケア部門が絶好調、2018年の2倍の成長力。更に北米市場のシェア率を伸ばすためにスターバックスブランドを7900億円で使用可能に、それによって北米の売上が成長している。・ADR銘柄だけど、現地課税が35%米国でも20%の課税なので、配当に対して現地課税が35%なのはマイナスポイント ・配当が年1回の4月のみ、配当金戦略には不向き配当が年1回の4月にしかでないので、配当金戦略にはちょっと不向き ・日本の証券会社だと購入困難。ETFなら組み入れETFあり日本では購入できないと思ってたら、マネックスの証券のリアルタイムの方を開けば購入できる可能性があるという事です。 ETFで組み入れてるETFは下記になります。% of Fundが組み入れ率です。S&P500には劣後していますが、スイスも【NVS】ノバルティスなど優良銘柄も組み入れられてるので世界分散の意味ではETFもありかもしれません。 【1391】UBS スイス株でも購入みたいですよ。 ・現地スイスの情報を入手しずらい米国の情報も英語で入手するのは大変です。スイスだと更に難しくなります。決算でチェックするか大型の買収や提携がないと情報がつかみづらいのはデメリットですね。いかがだったでしょうか?今回は生活必需品で最強と思える【NSRGY】ネスレ銘柄分析を行いました。世界1位の総合食品企業の強さが良く分かったと思います。 150年以上の歴史を誇り、スイス本社である事、更に最近はヘルスケアやスキンケア事業も成長性が高く、それでいて生活必需品セクターに属しているために暴落にも強い。長期リターンで考えるとS&P500を上回っているなど、いい事尽くしです。 但し、日本では直接的に購入できない点を除いては・・・ 皆さんの声がきっと大きな力になるはずです!皆さんの声が証券会社を動かすはずです。(なんか政治家の演説みたいになっちゃったな。笑) ネスレのブランドマップを最後に、生活必需品でありながらコングロマリットで9兆円も売り上げてるなんてこれ単体で正に超安定のETFですね。 *投資判断はあくまで自己責任で ↓応援ポチっとありがとうございます!↓ ↓面白かったら是非ともシェア願います↓ <関連記事>記事内でご紹介したペプシコの銘柄分析です。こちらも世界2位の総合食品企業。安定感は抜群だと思います。 記事内でご紹介したコカ・コーラの銘柄分析です。こちらはボトリング事業の整理によるフランチャイズ化を進めて高利益率の企業に変化してきていますね。 こちらも記事内でご紹介したスターバックスの銘柄分析です。直営店と集中出店戦略で成長していますが、売上成長が止まった時が少し怖いですね。
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